山本耀司が手掛ける自身の名を冠したブランド「Yohji Yamamoto」。
1970年代から現在に至るまでモード界を牽引してきた日本を代表するブランドの一つです。
そんな歴史あるブランドですが、品番から発売された年代(シーズン)を判別することができるのはご存じでしょうか?
今回のコラムではYohji Yamamotoの品番の見方を詳しく解説致します。
品番から読み解ける情報
ブランドライン問わず「〇〇-〇〇〇-〇〇〇」の形式で品質表示タグに記されている部分が品番です。
シューズはインソール、アクセサリーや財布、ネクタイなどは付属の箱やタグに記載されています。
早速品番から読み取ることができる情報を一つずつ見ていきましょう。
ブランドライン
最初のアルファベットは「ブランドライン」を表しています。
基本的にはブランドラインの頭文字が充てられていますが、本ラインから派生したブランドラインは同じアルファベットが割り当てられています。
Yohji Yamamoto FEMME・REGULATION Yohji Yamamoto | F |
Yohji Yamamoto POUR HOMME・Yohji Yamamoto COSTUME D’HOMME・BLACK Scandal Yohji Yamamoto・REGULATION Yohji Yamamoto MEN | H |
Y's・Y's PINK・MICHIKO by Y's・KAYO NAKAMURA by Y's・RISMAT by Y's | Y |
Y's for men | M |
discord Yohji Yamamoto | D |
Yohji Yamamoto +NOIR・B Yohji Yamamoto | N |
Ground Y | G |
S'YTE | U |
LIMI feu | L |
年代(シーズン)
2番目のアルファベットが示しているのが発売された年代(シーズン)。
恐らく規則性はなく、同じアルファベットが充てられている年代(シーズン)が複数存在します。
また、Y's、Y's for menなどのブランドラインには「RESORT」「PRE-FALL」コレクションがあり、それぞれに品番が充てられているためより複雑な品番の判別方法となります。
「RESORT」「PRE-FALL」の品番は別の機会にご紹介したいと思います。
1991AW(1991-1992 Autumn/Winter) | 品番なし |
1992SS(1992 Spring/Summer) | Z |
1992AW(1992-1993 Autumn/Winter) | S |
1993SS(1993 Spring/Summer) | O |
1993AW(1993-1994 Autumn/Winter) | P |
1994SS(1994 Spring/Summer) | T |
1994AW(1994-1995 Autumn/Winter) | V |
1995SS(1995 Spring/Summer) | B |
1995AW(1995-1996 Autumn/Winter) | E |
1996SS(1996 Spring/Summer) | F |
1996AW(1996-1997 Autumn/Winter) | G |
1997SS(1997 Spring/Summer) | U |
1997AW(1997-1998 Autumn/Winter) | I |
1998SS(1998 Spring/Summer) | J |
1998AW(1998-1999 Autumn/Winter) | Y |
1999SS(1999 Spring/Summer) | C |
1999AW(1999-2000 Autumn/Winter) | N |
2000SS(2000 Spring/Summer) | B |
2000AW(2000-2001 Autumn/Winter) | T |
2001SS(2001 Spring/Summer) | X |
2001AW(2001-2002 Autumn/Winter) | V |
2002SS(2002 Spring/Summer) | E |
2002AW(2002-2003 Autumn/Winter) | M |
2003SS(2003 Spring/Summer) | Q |
2003AW(2003-2004 Autumn/Winter) | U |
2004SS(2004 Spring/Summer) | Z |
2004AW(2004-2005 Autumn/Winter) | J |
2005SS(2005 Spring/Summer) | Y / S |
2005AW(2005-2006 Autumn/Winter) | N |
2006SS(2006 Spring/Summer) | R |
2006AW(2006-2007 Autumn/Winter) | B |
2007SS(2007 Spring/Summer) | T |
2007AW(2007-2008 Autumn/Winter) | X |
2008SS(2008 Spring/Summer) | M |
2008AW(2008-2009 Autumn/Winter) | E |
2009SS(2009 Spring/Summer) | V |
2009AW(2009-2010 Autumn/Winter) | Z |
2010SS(2010 Spring/Summer) | J |
2010AW(2010-2011 Autumn/Winter) | C |
2011SS(2011 Spring/Summer) | O |
2011AW(2011-2012 Autumn/Winter) | P |
2012SS(2012 Spring/Summer) | B |
2012AW(2012-2013 Autumn/Winter) | D |
2013SS(2013 Spring/Summer) | X |
2013AW(2013-2014 Autumn/Winter) | Q |
2014SS(2014 Spring/Summer) | G |
2014AW(2014-2015 Autumn/Winter) | F |
2015SS(2015 Spring/Summer) | U |
2015AW(2015-2016 Autumn/Winter) | Y |
2016SS(2016 Spring/Summer) | O |
2016AW(2016-2017 Autumn/Winter) | R |
2017SS(2017 Spring/Summer) | D |
2017AW(2017-2018 Autumn/Winter) | K |
2018SS(2018 Spring/Summer) | W |
2018AW(2018-2019 Autumn/Winter) | V |
2019SS(2019 Spring/Summer) | H |
2019AW(2019-2022 Autumn/Winter) | C |
2020SS(2020SS Spring/Summer) | N |
2020AW(2020-2021 Autumn/Winter) | R |
2021SS(2021 Spring/Summer) | D |
2021AW(2021-2022 Autumn/Winter) | X |
2022SS(2022 Spring/Summer) | G |
2022AW(2022-2023 Autumn/Winter) | E |
歴史のあるブランドのため長くなってしまいましたが、アルファベット毎にまとめるとこのようになります。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | K | L | M |
定番 | 95SS 00SS 06AW 12SS |
99SS 10AW 19AW |
12AW 17SS 21SS |
95AW 02SS 08AW 22AW |
96SS 14AW |
96AW 14SS 22SS |
19SS | 97AW | 98SS 04AW 10SS |
17AW | 02AW 08SS |
|
N | O | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z |
99AW 05AW 20SS |
93SS |
93AW 11AW |
03SS |
06SS 16AW 20AW |
92SS 05SS |
94SS 00AW 07SS |
97SS 03AW 15SS |
94AW 09SS 18AW |
18SS | 01SS 07AW 13SS 21AW |
98AW 01AW 05SS 15AW |
91AW 04SS 09AW |
「B」や「E」などは過去に4回ずつ使われていますが、「H」や「I」は現状では1回ずつしか使われていないためすぐに判別可能です。
では、同じアルファベットがが割り当てられている場合はどう判別するのか。
まず最初に見るのは「サイズ表記」。
1999年以前はサイズ表記が「S・M・L」のアルファベット表記でしたが、2000年以降は「1・2・3…」の数字表記に変更されました。
※S'YTEの初期アイテムはアルファベット表記
「G」を例にすると「S・M・L」表記なら1996年秋冬、「1・2・3…」の表記なら2014年春夏または2022年春夏ということになります。
しかし、これだけでは2014年春夏なのか2022年春夏なのかを判別できていません。
次に注目するのが品質表示タグに記載されている洗濯表示です。
以前は日本と海外とで異なっていた洗濯表示を使用していましたが、2016年12月から「洗濯表示」は国際規格(ISO)に合わせたものになりました。
つまり、旧洗濯表示なら2014年春夏、新洗濯表示なら2022年春夏の商品であるということがわかります。
この判別方法は日本のブランドもしくは日本の代理店タグがついているものであれば応用することができるので、覚えておいて損はありません。
アイテムと型番
ハイフンに挟まれた真ん中のアルファベットと数字が表しているのがアイテムと型番です。
アルファベット部分はブランドラインと同様に基本的にはアイテム名の頭文字が充てられております。
ジャケット | J |
パンツ | P |
ドレス(ワンピース) | D |
ベルト | F |
シャツ | B |
布帛 | T |
コート | C |
ニット | K |
バッグ | I |
スカート | S |
ブルゾン | Y |
ベスト | V |
その他(ウォレット、アクセサリーなど) | A |
ストール | L |
ハット、キャップ | H |
ネクタイ | N |
素材
そして最後の3桁の数字は素材番号。
基本的には「0~099」はコットン(綿)、「100~199」はウール(毛)、「200~299」はレーヨンといった具合にメインで配合されている素材によって番号が割り当てられていますが、追加企画などの商品はコットン(綿)やウール(毛)などの素材がメインで使われていても900番台が使われることもあります。
また、余談ですがブランドラインによって素材(生地)に割り当てられる番号は異なります。
例えばファムやプールオム、ワイズでは「100」はウールギャバジン(シワギャバ)というのはYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)がお好きな方なら周知の事かと思いますが、Ground Yの「100」はT/W gabardine(ウールとポリエステルのギャバジン)、S'YTEはT/W Tropical(ウールとポリエステルのトロピカル)なので「100」だからウールギャバジン(シワギャバ)ということではありません。
実際に品番を読み解いてみる
最後に一番初めの画像をもう一度見てみましょう。
品番は「YY-D02-200」。
この品質表示タグから読み取れるのは…
- ブランドはY's、もしくはY'sに関係するライン
- アイテムはドレス(ワンピース)
- 素材はレーヨンメイン
- 旧洗濯表示なので2016年より前の商品
先ほどもお伝えした通りY'sには「RESORT」「PRE-FALL」コレクションがあるため今回紹介させていただいた方法のみでは正確に判別することはできませんが、ご紹介した方法以外にもブランドタグや品質表示タグの印字方法、サイズタグの位置などを駆使することによってこの商品は2015年秋冬に発売された商品であるということが判別可能です。
一部の紹介となってしまいましたが、ファムやプールオムであればおおよそ判別が可能なので、リユースショップやオークション、フリマサイトなどで購入する際にお役に立てれば幸いです。
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